フランス料理のマナー
フランス料理は料理の出る順番が決まっています。
フルコースを順番に従って紹介しましょう。
■1.オードブル
■2.スープ
■3.魚料理
■4.肉料理
■5.チーズ
■6.デザート
オードブル
フルコースの最初に出てくるオードブルは、会席でいう先付にあたります。
食欲をそそったり、その後の料理に期待を持たせるために、少な目の場合が多いのが特徴です。
またオードブルの前にアミューズとして少量の前菜が出てくることもあります。
スープ
フランス料理ではスープは飲むものというより、食べるものとして考えられています。
一般的には、イギリス式の手前から向こう側にスプーンを動かすとされていますが、
正式なフランス式はお皿の横から真ん中に向かってスプーンを入れてスープをすくいます。
そしてスプーンの先を自分に対して直角にし、スプーンの先からスープを飲む形になります。
もちろん音をたてってすするのはマナー違反となりますので注意して下さい。
魚料理
魚料理には、たっぷりのソースが添えられている場合が多くあります。
右手でソーススプーンを持ち、ソースをすくって、料理にからめていただきます。
魚料理の後に、お口直しのソルベやグラニテなどの、シャーベットが出てくることもあります。
肉料理
魚料理と並んでコースのメインディッシュです。
ステーキなどはあらかじめ焼き加減を尋ねられるので、好みを伝えます。
骨付き肉が出てきた場合も、はじめから手でつかんで食べずに、骨に沿ってナイフとフォークを使って身を骨から外します。
その後で、まだ骨に身が残っていた場合は手を持って食べても構いません。
指が汚れたときは、フィンガーボールですすぎましょう。
チーズ
正式なフルコースではデザートの前に様々なチーズがワゴンに乗って出てきます。
好きなものを好きなだけ切り分けてもらって構いません。
また日本人にはなじみのないチーズも多いので、店員と相談しながら好みのチーズを見つけてみるのも楽しいです。
デザート
デザートにはデザート用の小さなスプーンとフォークが出てきます。しかしフォークだけで食べるのがスマートとされています。
また、デザートの後にエスプレッソや紅茶などの飲み物と一緒にプティフールが出てきます。
プティフールは一口サイズで作らているので、一口で食べきるようにしましょう。
パンの食べ方
フランス料理においてパンは、料理同士の味が混じってしまわないために食べるものです。
ですから、一度に食べる量はごく少量に留めましょう。
また食べるタイミングは、スープからデザートまでの間に食べるのが良いでしょう。